健康栄養医学研究室

消化管における脂肪酸受容体の研究

消化管における脂肪酸受容体の研究

食物中の長鎖脂肪酸が十二指腸や上部小腸に入ると、腸管内分泌細胞(EEC)であるI細胞からコレシストキニン(CCK)が血液中に分泌される。 CCKは、消化管ホルモンとしてあるいは迷走神経の求心路を介して作用し、効率的な脂質の消化吸収を担ったり、満腹中枢を刺激し食欲をコントロールしている。 これら多様なCCKの生理作用の機序についてはかなり解明が進んでいるが、小腸管腔内の脂肪酸を、如何にしてI細胞が感知するのかという脂質消化の最初の プロセスについては、最近までほとんど研究が進んでいなかった。最近、オーファン受容体として報告されていたGPR40が脂肪酸と結合することが明らかになった。GPR40はC12からC 16の飽和脂肪酸とC18 からC22までの不飽和脂肪酸という広い範囲の脂肪酸に結合するとされ、生理的な脂肪酸受容体である可能性が高い。当研究室では、GPR40に着目し、I細胞の脂肪酸センシングメカニズムを明らかにすることを目的とし、研究を行っている。

図1図1

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