@article{2341:wa07,
author="Florian Waszak and Pedro Cardoso-Leite and Andrei Gorea",
year=2007,
journal=EBR,
title="Perceptual criterion and motor threshold: A signal detection analysis of the relationship between perceptual and action",
pages="179-188",
volume=182,
kw="metacontrast, backward masking, sensitivity, response criterion, priming, signal detection theory",


abstract="「知覚基準と運動閾値:知覚と行為の関係に対する信号検出分析」

視覚刺激に対する運動反応は少なくともある程度は知覚反応とは独立していることを示す研究が多くあるが,この独立性の明確な特徴を研究したものはほとんどない.本研究では,観察者にはS1-S2という刺激対が呈示され,S1は閾値以下であり,S2は閾値をはるかに越す刺激である.そしてS2はS1と同じ位置に呈示される(マスク条件)か,S1の左右何度かのところに呈示される(非マスク条件)のいずれかであった.刺激対によって生じるS1に対する観察者の感受性と単純反応時間は試行ごとに合わせて評価された.知覚的正答 (Hit)に対する反応時間は,S2によってS1がマスクされた条件でも,マスクされなかった条件でもS1のコントラストの増加に伴い短縮した.しかしながら,ミス (Miss) は,S1がマスクされた条件でのみ反応時間が短縮し,正答のときよりもその程度は少なかった.S1のコントラストにかかわらず知覚的正答と誤答の場合を通じて反応時間が崩壊するのは,S1がマスクされているか否かとは独立していた.これらのデータは,運動反応は固定的で,高エネルギー閾値を有しているが,知覚システムは特定の状況に依存して運動閾値よりも高くなったり低くなったりというd'(感受性)に依存した基準を有していることを示唆している.


実験では,S1(閾値以下で見えるか見えないという)の後にS2(はっきり見えるもの)が呈示され,とにかく画面上で何か明るさの変化があったらできるだけ早く反応キーを押すというもの.その後S1が見えたかどうかに対して答えることによって知覚基準を見ている.この際にS1が5割の確率でしか呈示されないため,信号検出理論にある正答(hit),正棄却(corect rejection),ミス(miss),誤答(false alarm)からその弁別力(感受性)d'を求めることができるというもの.

刺激が実際に呈示されYESと答えた場合は正答で,Noと答えた場合にはミス,刺激が呈示されなかった場合にNOと答えたのが正棄却で,YESと答えた場合が誤答.この場合に反応時間が取れるのは正答かミスの場合だけで,それをもとに分析

反応時間自体はは物理的な明るさ(S1のコントラスト)に依存しており,見やすさ(マスクされるかどうか)には依存しない
しかし,マスクされたかどうか(見やすさ)によって,知覚的正答と知覚的ミスのときの反応時間は異なる

070927"
}


実験状況.マスク条件ではS1とS2が同じ場所に,非マスク条件では異なる場所に呈示される

非マスク条件ではミスのときの反応時間がコントラストの影響を受けないが,マスク条件では影響を受ける

反応時間自体はコントラストの関数として表せる