名古屋大学総合保健体育科学センター

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記念行事の報告

式典の報告

 2025年11月9日13時より、野依記念学術交流館メインホールにて、総合保健体育科学センター設立50周年記念式典が開催されました。岡田暁宜副センター長の開会の辞に続き、石田浩司センター長は、執行部や事務部門、協力講座、教職員・大学院生の尽力に感謝を述べ、センターの使命は「大学構成員、さらには世界のウェルビーイングに貢献すること」と力強く語りました。
 松尾清一機構長は、コロナ禍でのセンターの活動を讃え、今後は健康リテラシー教育や研究を担い、新たな展望を切り開いてほしいと激励されました。杉山直総長も、半世紀にわたり構成員の健康を支えてきた功績に敬意を表し、次の50年は大学全体のウェルビーイング向上に期待すると述べられました。 
 来賓代表の國枝秀世参与は、学生支援や課外活動環境整備におけるセンターの役割を強調されました。さらに副総長や協力講座研究科長、岐阜大学関係者が紹介され、全国の大学からもお祝いのビデオメッセージが寄せられました。大阪大学の守山敏樹先生は名大の継続性を称賛され、東北大学の永富良一先生は体育教育の重要性を語られました。広島大学の岡本百合先生は健康と運動を軸とした活動を全国の模範と評価され、三重大学の冨樫健二先生はセンターの研究活動への影響を紹介し、さらなる発展を期待されました。
 最後に岡田副センター長が閉会の辞を述べ、式典は無事終了しました。雨の日曜日と必ずしもいい環境とは言えない中、出席者は100人を超え、盛会となりました。


記念講演の報告

 50周年記念行事の第二部として記念講演が開催されました。まずは座長の石田センター長による以下のような講演者の紹介がありました。
 佐藤先生は1970年に本学大学院医学研究科を修了後、1975年のセンター設立時に講師として着任し、2004年の退官まで約30年間にわたり教育・研究に尽力されました。教授昇任後はセンター長を2期務め、医学系研究科教授も兼任。退官後も愛知学院大学、愛知みずほ大学で学部長・学長を歴任され、現在は健康評価施設査定機構名誉理事長として活動されています。専門は糖尿病の運動療法で、多数の論文・著書を発表し、2021年には瑞宝中綬章を受章されました。
 その後、佐藤祐造名誉教授がスライドを用いて約20分間、「総合保健体育科学センター:設立時の背景とその後の展開」というタイトルで講演されました。
 講演では、1949年の新制大学発足以来の保健体育教育の歩みから始まり、1970年代の大学紛争や教養部廃止の動きの中で、教養部保健体育科の松井秀治教授の尽力により保健管理センターと統合し、教育・研究・健康増進を一体的に推進する全国的にもユニークな総合保健体育科学センターが1975年に設置された経緯が語られました。センターは独立した教授会を持ち、大学評議会にも参画する重要な組織であると述べられました。
 その後、以下のようにセンターの充実ぶりが紹介されました。本館完成や研究棟新設、大学院生室や実験動物施設の整備など、研究環境の充実が、佐藤センター長時代を中心に進められました。大学院研究科設置は困難でしたが、医学系研究科や教育発達科学研究科に協力講座を開設し、多くの大学院生を指導できる体制を築きました。佐藤研究室からは約70名の学位取得者が巣立ち、国際運動生化学学会や日本人間ドッグ学会など多数の学会を主催し、著書・論文は2700編を超える成果を挙げています。
 最後に佐藤先生は「教育、研究、大学の業務、地域貢献を実施することが大学教員の心得である」と述べ、研究者マインドを大切にする姿勢を強調されました。85歳を迎えられた今もなお、迫力ある講演を行われる姿に、参加者一同改めてその偉大さを実感し、盛大な拍手で記念講演を締めくくりました。



パネルディスカッションの報告

50周年記念行事の第三部として、「保健科学部のあゆみ」「体育科学部のあゆみ」「次の50年に向けて-センターが描く未来-」の三部構成によるパネルディスカッションを開催しました。

セッションⅠ:保健科学部のあゆみ

 山本明子教授より、学生健診の50年の変遷と現在の課題への新たな取組みが紹介されました。古橋忠晃准教授からは学生メンタルヘルスの変化、岡田暁宜教授からは教職員の職場メンタルヘルスの歴史と現状を述べられ、坂野僚一准教授は研究活動の歩みを報告されました。指定発言者の永田雅子副総長からはコロナ禍で人付き合いが苦手な学生への支援や研究の必要性を示唆して頂きました。


セッションⅡ:体育科学部のあゆみ

 田中憲子教授が教育の意義と授業の成果を、秋間広教授が研究活動の実績を報告しました。横山慶子准教授は運動施設の利用状況と課題を、水野貴正准教授は体育会支援や公開講座など地域に開かれた事業を紹介しました。指定発言者の納谷信院長からは全学教育への貢献への謝意と国際共修への期待が述べられ、國枝秀世参与からは体育会団体のパフォーマンス向上支援が要望されました。

セッションⅢ:次の50年に向けて

 石田浩司センター長がNUトータルウエルネス構想の進捗を説明し、水野准教授は地域健康インフラとしての運動施設の将来像を示しました。山本教授は職員健診の現状を、竹之内隆志教授は教育拡充の提案を、古橋准教授は学生メンタルヘルスの展望を、岡田教授は健康経営の課題を報告しました。指定発言者の永田副総長は世界に向けたメンタルヘルス支援の発信を求められ、納谷院長は学部から大学院へのシームレスな教育の重要性を強調されました。木村彰吾副総長からは施設整備における「減災」の視点が示されました。
 最後に石田センター長が「将来構想の実現には執行部、民間、卒業生など多くの協力が不可欠です」と述べ、今後の支援をお願いして閉幕しました。表には出にくいセンターのこれまでの役割・地道な活動と、今後の50年に向けた新たな展開を披露するいい機会になりました。


祝賀会の報告

 パネルディスカッション終了後、野依記念学術交流館1階ホールにおいて、50周年記念祝賀会が盛大に開催されました。司会の山本明子先生による開会の辞に続き、杉山直総長からは、健康と運動の実践を交えつつセンターへの謝意と今後の発展への祈念が述べられました。続いて石黒洋先生より、執行部や多くのOB・OGへの感謝とともに、センター活動の地道さを理解いただくための発信強化の必要性が語られ、乾杯の音頭が取られました。
 会場では豪華な食事を囲みながら歓談が進み、歴代教員・関係者によるスピーチが行われました。小林寛道先生(東京大学名誉教授)は設立前後の合併に奔走した思い出を振り返り、島岡清先生(名古屋大学名誉教授)は保健科学部と体育科学部の協力の重要性を強調されました。押田芳治先生(名古屋大学名誉教授)は学内外への発信の重要性を説き、教育・研究を通じた社会貢献への期待を述べられました。後半では、水藤弘吏先生(元院生,三重大学教授)がセンターでの学びや活動への感謝を熱く語られ、藤木理代先生(元院生,名古屋学芸大学教授)はセンターの健康増進拠点としての役割の重要性を述べられました。最後に小川豊昭先生(名古屋大学名誉教授)は、センターが大学の裏のフィクサーとして心の健康を支えていると話されました。
 さらに、石田センター長による50年間の写真スライド上映では、施設の変遷や忘年会などの懐かしい場面が紹介され、参加者は往時を偲びました。続いて樊孟先生と弟子による太極拳演武が披露され、力強さと優雅さを兼ね備えた演舞に大きな拍手が送られました。

 最後に石田センター長より、記念行事参加への謝意と開催経緯の裏話が述べられ、全員で記念写真を撮影し、再会を約束して閉会となりました。センター関係者の旧交を温めるいい機会となりました。

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